大阪大学サイエンス・テクノロジー・アントレプレナーシップ・ラボラトリー

  • 組織
  • アクセス
  • リンク
  • お問い合わせ
  • パンフレット
  • English
ホーム > イベント > 異分野融合カフェ > 異分野融合カフェ:第8回訪問インタビュー1

異分野融合カフェ:第8回訪問インタビュー

ナルックス株式会社 代表取締役社長 北川 清一郎さん 光と極限の夢

No8

ナルックス株式会社 代表取締役社長
北川 清一郎(きたがわ せいいちろう)さん
1953年生まれ

虫眼鏡からのスタート
No8

大阪府三島郡島本町山崎に本社のあるナルックス(株)は、昭和38年よりプラスチック光学部品の研究開発に取り組んでいる。小型軽量で廉価なプラスチック製の光学部品は、身近な携帯電話用小型カメラ、DVDなどの光ディスク装置、レーザープリンタといった光学機器に欠かせない存在となっている。ナルックスは高い技術により、複雑な曲面を持つレンズや、特殊な機能を持たせた光学素子などを開発し、市場において高いシェアを占めている。プラスチックに取り組み始めたきっかけについて、「父の代のとき、大阪の地場産業のひとつとして虫眼鏡があったそうです。ところが、ガラスレンズの供給が不足し、プラスチックで代替できないか、という話が持ち上がってきたそうです」と代表取締役社長の北川さんは話す。当時、すでにプラスチック事業を始めてはいたが、光学部品への本格的な展開がその頃からスタートする。

すべてのガラス製品をプラスチックに
No8

「とにかく金型を作ることに苦労しました。ステンレス鋼を磨いていましたけど、ヘアラインが入らないように研磨する技術を開発するのが大変でした」と北川さんは振り返る。「当時、プラスチックレンズはカメラ関係でたくさんの需要があり、毎日走り回っていました。そして、次第にすべてをプラスチックに置き換えたい、というトレンドがやってきました」と北川さん。実際、ほとんどのガラス光学部品がプラスチックに置き換わったそうだ。その過程で技術はますます進展し、レンズ類は、球面レンズから非球面レンズ、そして自由曲面レンズへと発展する。一方、ナノメートル微細加工技術を屈指した機能性光学素子も次々に生まれていった。そのひとつが、すばる望遠鏡に組み込まれたマイクロレンズアレイだ(写真左の下段)。大気のゆらぎに応じて補正する装置のセンサー部分に利用されている。

グローバルに戦うために
No7

グルーバル展開を図る中で、北川さんは社員の海外派遣を積極的に行っている。ユニークな点は、派遣先で開発業務などを行うのではなく、世界一流の研究室に、学生として派遣し、学位を取得させることだ。「あくまでも勉強のために派遣しています。一流の研究室で学ぶことで、彼らは大きく成長します。技術を身につけるだけではなく、広い人脈も形成しています。それは、会社として得るものがとても大きいです。特にシリコンバレーでの人脈はかなり広がりました」。北川さんが海外で特に注目しているのがアメリカと東南アジアだ。「東南アジアは改善のビジネスですね。こういうのを使っているけど、これをこう変えたいんや、というのが多いです。一方、アメリカは全く新しい商品開発のビジネス。こういうコンセプトのこういう商品を作れないか、というビジネスが多いです」と北川さん。

12    次のページへ>>

このページの先頭へ

Copyright© e-Square,Osaka Univ.