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異分野融合カフェ:第4回訪問インタビュー

ニューリー株式会社 代表取締役社長 井田 敦夫さん ”スキャメラ”でスキャナーの常識と会社を変える

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ニューリー株式会社 代表取締役社長
井田 敦夫(いだ あつお)さん
1952年生まれ

ものづくりによって社会貢献できる会社へ
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スキャメラの技術は、これまでに文化財のデジタル化、レプリカ制作、さまざまな検査業務など、多方面で実用化されてきた。最近の成果として、「蝋管(ろうかん)なんかは面白いと思いますよ」と説明してくれた。蝋管とは、エジソンが19世紀後半に発明した蓄音機用の音声記録媒体。ロウに針で凹凸を作って固めたもので、とても壊れやすく、再生するたびに溝が摩耗する。現存する蝋管は貴重なものばかりなので、通常はレーザーを用いて非接触でデータを取る。しかし、実際の蝋管は歪んでいるなど状態が悪く、レーザーを用いた従来手法だと間違った情報を取得することが多かった。そこでスキャメラの技術が生かされる。非接触で画像としてデータを取得することで、その後のひずみ補正やノイズ補正を容易に加えることができる。「初めて奥に埋まった音声が聞こえたときは、とても感激しましたね」と井田さん。「今後ももっと、ものづくりによってどれだけ社会貢献できるか、社会から見たひとつの会社のありかた、を考えていきたいですね」。

10年後の夢 ―世界遺産を日本で―
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スキャニングの対象としては恐らく最大と思われる風景スキャンが、「ニュージアム」の一部のスペースを使って展示されていた。世界遺産にも登録されている「マチュ・ピチュ」をスキャンしたものだ。「昨年、マチュ・ピチュ発見から100年ということで、声がかかりました。これをきっかけとして、世界遺産を今後もずっと撮っていきたいという夢があります。本来は現地に行くのが一番なんですけど、場所によってはそう簡単には行けないこともあります。そこで、現実ではなくても、スキャメラでとった風景を目の前にして、日本にはないスケールを多くの方に体感したもらいたいですね。10年後には、日本で世界遺産をすべて見れる、かもしれないですね。ただ1企業にとってはとても大きな話ですので、いろんな方に協力していただかないといけないでしょうね」。さらに、「日本文化をいかにリアルに、正確に海外に伝えていくか、という目標ももちろんあります」と話してくれた。

(取材日2012/2/15  聞き手/濱田・寺川・中村 文/中村)

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