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異分野融合カフェ:第13回訪問インタビュー

浄土真宗本願寺派光明寺 お寺からニッポンと世界を元気に!

No13

浄土真宗本願寺派光明寺 僧侶
松本 紹圭(まつもと しょうけい)さん
1979年生まれ

お寺のコア領域

お寺にとってのコア領域とは何だろうか。それは、松本さんが子供の頃から抱いていた「お寺の役割とはなんだろう」という問いでもある。「お寺の役割というと、葬儀をやる、儀礼を執行するとか、思われがちです。儀礼はもちろん重要です。ただ、仏教の本義に戻って考えると、お寺のコア領域は、人生の苦しみにどうやって向き合って乗り越えていくか、という知恵を深める機会を創造していく、ということだと思います。それをもう少し技術的に言えば、”布教力”と言ってもいいもしれませんね」と松本さんは話す。

お寺の診断

お寺のコア領域を認識し、より良くしていくための取り組みが『お寺360度診断』だ。「お寺をぐるり360度全方位から、ステークホルダーである檀家さん、地域住民、近隣の寺院、お寺の内部の人たちにアンケートを取って、それを包括的なレポートとしてまとめて住職さんに渡すんですよ。結構恐いんですけどね、住職さんにとっては。でもお寺を良くするために忌憚のない意見をお願いしています。中には辛辣な意見もありますけど、自分のお寺がどういう課題を持っているのか、ということを認識してもらえます」と、MBAを取得した松本さんならではの取り組みと言える。この取り組みは、「コンサルティングではなくて、中心軸にいるリーダーとしての住職自身に対するコーチングに近いですね」と説明する。

お坊さんに求められるスキルセットとは
No13

「人の縁のあり方というのが今、大きく変化しているように思います。昔は地縁・血縁や○○家という絆がありました。お墓参りをするというのも、『自分がそういう大きな流れの中の一部なんだ』という安心感を提供する意味合いがあったと思うんですよね。その物語が今、崩れかけています。それに代わるような安心感を提供できる物語を持っているのは、それこそお寺の浄土教的な語りだったりすると思います。だから、本当はポテンシャルとしてはすごく高いはずなんです。

もっと住職さんが前面に出て、世界観を提示して、物語をみんなで共有していく―そのような高度なスキルセットが、これからますますお坊さんに求められていくと思います。それぞれの土地でお寺を中心に保ってきた文化とか人の想いは、日本の魅力そのものです。それを保ち、耕していきたいですね」とずっと先を見据えている。

(取材日2013/9/30 聞き手/市田・中村 文/中村)

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