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異分野融合カフェ:第13回訪問インタビュー

浄土真宗本願寺派光明寺 お寺からニッポンと世界を元気に!

No13

浄土真宗本願寺派光明寺 僧侶
松本 紹圭(まつもと しょうけい)さん
1979年生まれ

お寺はもっといろいろやればいいのに…

東京大学文学部哲学科を卒業後、お寺の世界に入り、お寺の音楽会、お寺カフェ、インターネット寺院、お寺経営を指南する『未来の住職塾』など、ユニークな活動を繰り広げる僧侶、松本紹圭さん。これまでの寺院や仏教のイメージを変えてしまうような取り組みの根底には「お寺の本来の役割とはなんだろう」という問いかけがある。松本さんがぼんやりとその問いを抱き始めたのは、なんと子供の頃にまでさかのぼるそうだ。

「母方の祖父がお寺をしていました。身近にお寺がありましたので、仏教にも親しみがあって、『人は生まれてやがて必ず死ぬ』という生死の問題、これをどうすればいいのって子供ながらに思っていました。そして、それにこたえるのが仏教やお寺なんだろうな、でも、なんかお寺がその使命を果たし切れていない、お寺はもっといろいろやればいいのにって感じていました」と振り返る。

お坊さんになることを決意

お寺が身近にあったとはいうものの、松本さんがお寺へ入ることを決意したのは大学4年生の時だ。「最初は就職か進学かを悩んでいたんですけど、突き詰めて考えていくと、悩んでいるよりお坊さんになっちゃったほうが良いんじゃないか、という結論に行き着きました」と松本さん。そして、現在籍を置いている光明寺に入ることになる。意外にも、「当時、光明寺に特別な縁があったわけではなかったんです。私が学生のときに、たまたま光明寺に下宿している友達がいまして、何回か遊びに行ったことがあるだけなんです」。余談だが、その友達というのは、現在僧侶として幅広く活躍している小池龍之介さん(正現寺・月読寺住職)だそうだ。

老舗企業との共通点
No13

光明寺においてお寺を良くするための様々な活動をしていた松本さんだが、日本全国にある7万のお寺を見渡した時に少し限界を感じたそうだ。そして起こした行動は、インドのビジネススクールへ留学しMBAを取得すること。経営を学んだ松本さんのお寺に対する見方はユニークだ。一般的な企業と比較して、お寺に一番近い位置にあるのは、”老舗企業”だと捉えている。

「十代、二十代と続いている企業ってあるじゃないですか。住職もそうですよね。私の師匠も第32世。老舗企業は背負っているものがあまりに重く、決して討ち死にしたらだめなんですよ。だからこそ、堅実すぎる経営が求められていると思います。今まで預かってきたものをどう守り、次の代へどう引き継ぐか、という長い目で見なければいけません。そして最も重要な点は、自分たちのコア領域に対する高い認識が必要だということです。今、お寺はそこが危うくなってきていると思います」と松本さんは指摘する。

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